フランクリン自伝を読んだ
子供の誕生前後でフランクリン自伝を読んだ。尊敬できる点や共感できる点も多く、フランクリンのファンになった。
一部残念だったこととしては、インディアンに対する差別的なものの見方を感じた。これはでも、時代背景的にはある程度仕方がないことなのかなとは思う。 「ティファニーで朝食を」を観た時にも日本人に対する描写のステレオタイプを感じたけど、昔の作品だからそんなところを気にしてもまぁ仕方がないよねという感じ。 価値観は時代とともに移り変わるので、その時々の価値観に対するアンテナを常にはっておく必要があるというのはあるのかもしれない。
行動力
フランクリンの、公共事業についての考えを新聞で広めて、寄付を募り、実行していくという一連の流れの行動力がすごくて、自分も身につけたいと感じた。 様々な功績を残しているフランクリンだが、このパターンで成功に繋げていることが多く、彼にとっての勝ちパターンだったんだろうなと思う。 自分はまだ大きな成功を収めたという感覚を持てていないので、そういう意味では勝ちパターンを探っている最中ではあるが、こういう思考になれたことは良かったと思う。
フランクリン同様に自分も読書は好きで、読書から学びを得ていきたいし、文章力とか読解力をもっと高める工夫を考えても良いのかもしれない。 フランクリンは文章を書いて周りの人に見せてフィードバックをもらったりしていたらしい。 今の自分のように大人の書いた文章にフィードバックをわざわざくれる人はいないと思うが、ChatGPTなどを使えば同様のフィードバックを得ることができるかもしれない。
勤勉・節制
古き良きアメリカ人として、勤勉で節制を持ち、日々の仕事に邁進した姿に憧れを感じる。 このような人間になりたいと感じるし、このような人間となるためにフランクリンが行った13徳樹立のための努力は真似したいと思った。 詳しい方法も書いてくれていることだし、是非実践してみよう。取り急ぎTodoリストにこの実践のための準備を行うタスクを登録した。
特に13徳の中でも、謙譲の徳は今の自分に足りないものだと思うので身につけたい。 フランクリンはソクラテスとイエスに学んだらしい。ソクラテスに自分も学んで見ることにしよう。「ソクラテスの弁明」と「ソクラテスの思い出」を購入したので楽しみだ。
13徳
勤勉、節制以外にもまだまだ身につけたい徳目はある。
決断の「なすべきことをなさんと決心すべし。決心したことは必ず実行すべし」を身につけたい。 色々と3日坊主になることも多く、結局副業もまだ始められていない。これは今年絶対に身につけたい徳目として重視していく。
逆に規律や清潔については日々取り組んでいる内容ではある。 フランクリンは手帳に日々のスケジュールを書いてそれに従っていたようだが、自分もカレンダーにスケジュールを組んでそれを可能な限り守れるようにしている。 育児休業中はちょっと予定外が多すぎて睡眠とかはだいぶズレてはいるが、それはそれとして割り切って実践できる分から実践していこう。 これ以外にも今の時代から見るとアップデートしても良いと思われる部分もあるので、ここは精査したい。
中庸の徳については、アリストテレスの哲学に近い部分なんだと思う。 同時並行で読んでいた「教養としてのギリシャ・ローマ」でアリストテレスの哲学にも興味を持ったので「ニコマコス倫理学」を購入したので、これを読むのもこの育児休業期間の楽しみになっている。
その他
以下ぱらぱらと気になったセンテンスをメモしておく。
一時は敵対していた議員について
「面倒を一度でも見てくれた相手は今後も面倒を見てくれる。自分が恩を施した相手ではこうはいかない」 処世術としてかなり勉強になる。相手の懐に飛び込んで、可愛がられることが大切なのかもしれない。
承認欲求について
自分が有名になることを求めず、自らの発案であっても他者の発案として進めることも有効。 承認欲求的なものがあるとこううまくはいかない。承認欲求をどう潰していくかは大きな課題。
論争について
相手を論破しても、勝利は得られるが相手の好意は得られない。得することはないので、論戦には気を付ける。 ソクラテスに学んで謙譲の徳を身につけたいと思う。
素直に学ぶ
道理や助言に耳を傾けること。経験の経営する学校の月謝は高い。愚者はここ以外の学校に通わない。しかもここでもろくなことは学ばない。
勤勉の得
ものぐさはサビの元であり、忙しさよりも早く人をダメにする。常に使っている鍵は常に光り輝いているのだから、錆びつくことがないように勤勉に努めなくてはいけない。
幸福論
「人間の幸福とは、時たま起こる素晴らしい幸運よりも、日々起こる便宜からなる」 でかい幸福を狙うというよりは、日々をより良くするか?より良くできるか?に集中したほうが幸福になれるのかもしれない。