ITと哲学と

IT系エンジニアによる技術と哲学のお話。

OpenAI「12 Days of OpenAI」で発表されたAIの進化:その全貌と未来への展望

Geminiで12 Days of OpenAIの内容をレポートしてもらいつつ、ちょっと補足を入れた。

OpenAI「12 Days of OpenAI」で発表されたAIの進化:その全貌と未来への展望

OpenAIは、2024年12月5日から12月16日までの12日間、「12 Days of OpenAI」と題したイベントを開催し、AI技術の進化を象徴するような新製品や機能を次々と発表しました。このイベントは、AI業界に大きな衝撃を与え、今後のAI開発の方向性を示唆するものとなりました。特に、OpenAIは「推論」に焦点を当て、oシリーズモデルでこの分野の限界を押し広げています。本レポートでは、「12 Days of OpenAI」で発表された内容を詳細にまとめ、OpenAIの戦略や今後の展望について考察します。

「12 Days of OpenAI」概要

「12 Days of OpenAI」は、OpenAIが12日間にわたり、毎日新しいAI関連の発表を行うというイベントでした。公式ブログやYouTubeでのライブ配信を通じて、大小さまざまな発表が行われました。CEOのSam Altman氏は、これらの発表を「大きなものと、ちょっとしたプレゼント」と表現し、小さな発表をTwitterで「stocking stuffers(クリスマスの靴下に入れる小さなプレゼント)」と呼んでいました。AIコミュニティは、これらの発表に熱狂し、活発な議論を展開しました。

OpenAIの戦略と今後の展望

「12 Days of OpenAI」で発表された内容は、OpenAIのAI開発における戦略を明確に示しています。それは、 (1) 汎用人工知能 (AGI) の実現(2) AIの安全性確保(3) AIの社会への普及 という3点に集約されます。

1. 汎用人工知能 (AGI) の実現

OpenAIは、o1、o3といった高度な推論能力を持つAIモデルを開発することで、AGIの実現を目指しています。これらのモデルは、従来のAIでは不可能だった複雑なタスクを処理できるようになり、AGIへの道を切り開くものとなります。

2. AIの安全性確保

OpenAIは、AIの安全性確保にも力を入れています。oシリーズモデルでは、安全性仕様を直接教え、それらについて推論する方法を学習させるという、新しいアラインメント戦略を導入しています 3。また、安全性とセキュリティの研究者に、次世代モデルへの早期アクセスを提供することで、安全性の向上に努めています。この早期アクセスプログラムは、厳格な内部安全テスト、外部レッドチーミングサードパーティのテスト機関との協力など、既存のフロンティアモデルテストプロセスを補完するものです。

3. AIの社会への普及

OpenAIは、ChatGPTの様々な機能強化や、Apple Intelligenceとの連携、アプリとの連携などを通じて、AIの社会への普及を促進しています。

「12 Days of OpenAI」は、OpenAIのAI技術に対する強い自信と、AIの未来に対するビジョンを示すものでした。しかし、競合他社であるGoogleも、Gemini-2 Flash ThinkingやVeo 2などの優れたモデルを発表しており 6、競争は激化しています。OpenAIは、今後もAI技術の進化を続け、AGIの実現に向けて邁進していくことが期待されます。

主要発表内容の詳細

1. 推論モデル「o1」の発表とChatGPT Pro(Day 1)

https://www.youtube.com/watch?v=iBfQTnA2n2s

イベント初日に発表されたのは、OpenAI初の推論モデル「o1」でした 1。o1は、従来の言語モデルよりも複雑なタスクを処理できる高度な推論能力を備えています。また、o1-miniと呼ばれる、より軽量でコスト効率の高いバージョンも発表されました。

同時に、月額200ドルのChatGPT Proプランも発表されました。このプランは、OpenAIの最先端モデルとツールへのスケールされたアクセスを提供し、o1、o1-mini、GPT-4o、Advanced Voiceへの無制限のアクセスが含まれています。さらに、より多くの計算能力を使用して、より難しい問題に対してより良い回答を提供するo1 proモードも含まれています。

o1の特徴

Feature Description Citation
コンテキストウィンドウ 128,000トーク 9
構造化出力 JSONスキーマをサポート 10
ツールとの連携 関数と連携可能 10
レイテンシ o1-previewよりも低い 10
責任あるAI 組み込みの安全機能 10
コードの最適化 コードの最適化を提案 11
テストケースの生成 テストケースを生成 11
コードレビューの自動化 コードレビューを自動化 11
ナレッジ共有の促進 ナレッジ共有を促進 11

o1の応用分野

o1は、その高度な推論能力により、様々な分野での活用が期待されています。例えば、医療分野では、患者の症状に基づいて病気を予測したり、適切な医療機関への案内を行うことができます。金融分野では、複雑な金融計算や、ローン金利、投資ポートフォリオ、保険金請求に関する質問に答えることができます。

o1の具体的な使用例

  • 医療: 症状のリストから考えられる病気を予測し、適切な診療科へ案内する。
  • 金融: 変動金利型住宅ローンや保険料の変更に関する複雑な金融計算、ローン金利、投資ポートフォリオ、保険金請求に関する質問に答える。

とはいえ、$200高すぎるんだが?

2. 強化学習による微調整(Day 2)

https://www.youtube.com/watch?v=yCIYS9fx56U

2日目は、強化学習による微調整に関する発表がありました。これは、組織がAIモデルを特定のニーズに合わせてカスタマイズし、パフォーマンスを向上させ、コストを削減できるようにするものです。Azure OpenAI Serviceでは、強化学習による微調整を通じてo1-miniモデルのサポートも導入されました。

3. テキストから動画を生成する「Sora」 (Day 3)

https://www.youtube.com/watch?v=2jKVx2vyZOY

3日目には、テキストから動画を生成するAIモデル「Sora」が発表されました。Soraは、ユーザーのプロンプトに基づいて最大60秒の短いビデオクリップを生成し、既存の短いビデオを拡張することもできます。

以下のラーメンをより美味しそうにしてみた。

こちらが動画

Soraの技術的詳細

Soraは、DALL-E 3の技術を応用した拡散トランスフォーマーであり、以下の特徴を備えています。

  • 動画生成: 3D「パッチ」をノイズ除去することで潜在空間で動画を生成し、ビデオデコンプレッサーによって標準空間に変換します。
  • 再キャプション: ビデオテキストモデルを使用してビデオに詳細なキャプションを作成することで、トレーニングデータを強化します。
  • フレームごとの生成ではない: Soraは、DALL·Eと同じ拡散法を使用し、GPTと同様のトランスフォーマーアーキテクチャを使用して、詳細で複数構成の長いクリップを生成します。
  • 動画全体の同時生成: フレームごとに動画を生成するのではなく、拡散を使用して動画全体を一度に生成します。
  • 未来フレームの予測: 生成された詳細をクリップ全体でほぼ一貫して保持できます。

Soraの機能

  • テキストからの動画生成: テキストの説明に基づいて動画を作成できます。
  • 静止画のアニメーション化: 静止画をアニメーション化できます。
  • 既存の動画のリミックス: 既存の動画を新しい形式にリミックスできます。
  • 動画の拡張: 既存の動画を拡張できます。
  • 動画の時間操作: 動画クリップを時間的に前後に移動させることができます。
  • 画像生成: 動画生成に加えて、画像も生成できます。

Soraの限界

Soraは現実世界を深く理解していますが、オブジェクトの物理的な相互作用を必ずしも正確に反映しているわけではありません。

Soraの潜在的な影響

Soraは、教育ビデオ、マーケティング資料、短編映画の作成など、様々な分野で活用できる可能性を秘めています。動画の作成・消費方法を大きく変え、アニメーションの自動化、パーソナライズされたビデオコンテンツの作成、特殊効果の生成などに貢献する可能性があります。

今年の年末休暇にsoraが使い放題だぜ!

4. キャンバス機能 (Day 4)

https://www.youtube.com/watch?v=qZ0ImE41pVs&t=675s

4日目は、ChatGPTにキャンバス機能が追加されました。これは、ユーザーが視覚的な要素をChatGPTとのやり取りに組み込むことができるようにするものです。

5. Apple Intelligenceとの連携 (Day 5)

https://www.youtube.com/watch?v=mBhkD0iFf4w

5日目は、Apple Intelligenceとの連携が発表されました。これにより、iOS 18.2以降を搭載したiPhoneで、SiriがChatGPTの応答を利用できるようになりました。

6. 高度な音声機能 (Day 6)

https://www.youtube.com/watch?v=NIQDnWlwYyQ

6日目は、高度な音声機能が発表されました。ChatGPTの音声機能に動画生成機能が追加され、季節ごとのインタラクションのためのサンタモードも導入されました。

7. プロジェクト機能 (Day 7)

https://www.youtube.com/watch?v=FcB97h3vrzk&t=25s

7日目は、「プロジェクト」機能がChatGPTに追加されました。これにより、ユーザーはファイルをアップロードし、会話を整理し、ワークフロー管理を改善するためのカスタム手順を設定できるようになりました。

8. ChatGPT Search (Day 8)

https://www.youtube.com/watch?v=OzgNJJ2ErEE

8日目は、ChatGPT Searchが発表されました。これは、Webソースから回答を取得するためのツールで、2024年10月に初めて導入され、速度と関連性のために最適化されました。

9. 開発者向けツール (Day 9)

https://www.youtube.com/watch?v=14leJ1fg4Pw

9日目は、開発者向けのツールが発表されました。リアルタイムAPIの改善や、特殊なAIソリューションを作成するための新しい微調整方法などが含まれます。

WebRTCをサポートしたリアルタイムAPIが改善されたとのこと。低遅延でオーディオストリーミングができるようになった。

https://talibilat.medium.com/title-day-9-of-openais-12-days-of-openai-empowering-developers-with-advanced-tools-and-the-5f5bab6599c5

10. ChatGPTへの電話 (Day 10)

https://www.youtube.com/watch?v=LWa6OHeNK3s

10日目は、ユーザーが指定された電話番号(1-800-CHATGPT)を介してChatGPTに無料で電話できる機能が開始されました。ユーザーは毎月15分間の無料の音声インタラクションを利用できます。

11. アプリとの連携 (Day 11)

https://www.youtube.com/watch?v=g_qxoznfa7E

11日目は、アプリとの連携に焦点が当てられました。ChatGPTが複数のアプリケーションに統合され、シームレスに機能できるようになりました。Macアプリでは、MatLabBBEdit、Novaなどのソフトウェアとの統合がサポートされ 19、テクノロジーから学術界までの業界全体のワークフローが合理化されました。また、Macアプリは、ユーザーの画面上にあるものを表示し、ワークフローを支援する機能も備えています 18。例えば、XcodeWarpでは、いくつかのプログラミング言語でChatGPTに書き込みを支援するように依頼したり、NotesやNotionでは、ChatGPTにメモ書きを支援するように依頼したりすることができます。

12. 推論モデル「o3」のプレビュー (Day 12)

https://www.youtube.com/watch?v=SKBG1sqdyIU&t=2s

最終日には、o1の後継となる推論モデル「o3」のプレビューが公開されました。o3は、プログラミングや数学において「信じられないほど」強力なモデルと呼ばれており 18、o3-miniと呼ばれる、コスト効率の高いバージョンも同時に発表されました。OpenAIによると、o3-miniは推論モデルにおける「コストパフォーマンスのフロンティア」を再定義するものであり、高精度が要求されるがリソースの制約を考慮する必要があるタスクにアクセスできるようにします 2。また、Arc Prize Foundationのプレジデントは、Arc AGIのための新しい最先端スコアを発表しました。これは、従来のAI技術では解くのが難しかったパズルを紹介するものです。

o3とo3-miniの特徴

Feature o3 o3-mini Citation
推論能力 o1よりも高度 高い精度を維持 2
コスト 高い 低い 2
適応型思考時間 - タスクの複雑さに基づいて調整可能 2
推論努力モード - 低、中、高 21
パフォーマンス 高い o1を凌駕 21
高努力モード - o3と同等の性能 20

o3とo3-miniの潜在的な影響

o3とo3-miniは、医療、金融、ソフトウェア開発などの分野に革命を起こす可能性を秘めています。

https://x.com/ren_hongyu/status/1870208580135100750

OpenAI Swarm vs. CrewAI:協調型AIシステムの進化

OpenAI SwarmとCrewAIは、チーム内のすべてのワーカーがAIモデルの集団によって強化され、シームレスに連携し、知識を共有するという、協調型AIシステムの進化を表しています。

倫理的な考慮事項

OpenAIの「12 Days of OpenAI」で発表された技術は、AIの安全性、バイアス、雇用の喪失、AI生成コンテンツの悪用など、倫理的な懸念を引き起こす可能性があります。これらの懸念に対処するために、OpenAIは責任あるAIの開発と利用を促進し、AIの倫理的な影響について透明性のある議論を継続することが重要です。

結論

「12 Days of OpenAI」は、AI技術の進化を象徴するイベントであり、OpenAIの戦略、そしてAIの未来に対するビジョンを示すものでした。AGIの実現、AIの安全性確保、AIの社会への普及という3つの柱を軸に、OpenAIは今後もAI開発をリードしていくことが期待されます。

これらの発表は、AIの展望を大きく変え、様々な分野に革命を起こす可能性を秘めています。同時に、AIの倫理的な影響や、競争の激化といった課題も存在します。OpenAIは、これらの課題に対処しながら、AI技術の進化を続け、人類社会に貢献していくことが求められます。

引用文献

  1. OpenAI o3 and o3-mini—12 Days of OpenAI: Day 12 - YouTube, 12月 22, 2024にアクセス、 https://www.youtube.com/watch?v=SKBG1sqdyIU

  2. OpenAI's O3: Features, O1 Comparison, Release Date & More | DataCamp, 12月 22, 2024にアクセス、 https://www.datacamp.com/blog/o3-openai

  3. 12 Days of OpenAI, 12月 22, 2024にアクセス、 https://openai.com/12-days/

  4. Thoughts on the "12 Days of OpenAI" - Reddit, 12月 22, 2024にアクセス、 https://www.reddit.com/r/OpenAI/comments/1hi32vl/thoughts_on_the_12_days_of_openai/

  5. 12 Days of OpenAI: Day 12 thread - Reddit, 12月 22, 2024にアクセス、 https://www.reddit.com/r/OpenAI/comments/1hipa79/12_days_of_openai_day_12_thread/

  6. Google has overshadowed 12 days of open ai till now! : r/OpenAI - Reddit, 12月 22, 2024にアクセス、 https://www.reddit.com/r/OpenAI/comments/1hgna9l/google_has_overshadowed_12_days_of_open_ai_till/

  7. 12 Days of OpenAI - Release Updates, 12月 22, 2024にアクセス、 https://help.openai.com/en/articles/10271060-12-days-of-openai-release-updates

  8. OpenAI O3: AGI is Finally Here. Imagine a world where artificial… | by Hassan Trabelsi | Dec, 2024 | Medium, 12月 22, 2024にアクセス、 https://medium.com/@hassan.trabelsi/openai-o3-the-agi-is-finally-here-d5951b995682

  9. OpenAI o1 – specifications and technical - Chetty.ai, 12月 22, 2024にアクセス、 https://chetty.ai/post/openai-o1-specifications

  10. Announcing the o1 model in Azure OpenAI Service: Multimodal reasoning with “astounding” analysis, 12月 22, 2024にアクセス、 https://azure.microsoft.com/en-us/blog/announcing-the-o1-model-in-azure-openai-service-multimodal-reasoning-with-astounding-analysis/

  11. OpenAI o1 Guide: How It Works, Use Cases, API & More - DataCamp, 12月 22, 2024にアクセス、 https://www.datacamp.com/blog/open-ai-o1

  12. Meet OpenAI o1: First ChatGPT Model with “Reasoning” Abilities - Kommunicate, 12月 22, 2024にアクセス、 https://www.kommunicate.io/blog/meet-openai-o1/

  13. OpenAI's Sora Text-To-Video Generator: Everything You Need to Know - ThinkML, 12月 22, 2024にアクセス、 https://thinkml.ai/openais-sora-text-to-video-generator-everything-you-need-to-know/

  14. Sora (text-to-video model) - Wikipedia, 12月 22, 2024にアクセス、 https://en.wikipedia.org/wiki/Sora_(text-to-video_model))

  15. What is Sora? OpenAI's text-to-video model - Zapier, 12月 22, 2024にアクセス、 https://zapier.com/blog/sora-ai/

  16. How to use Sora AI - Text To Video Generator by OpenAI - GeeksforGeeks, 12月 22, 2024にアクセス、 https://www.geeksforgeeks.org/how-to-use-sora-video-generating-tool/

  17. Sora: A Deep Dive into OpenAI's Text-to-Video Model | Label Your Data, 12月 22, 2024にアクセス、 https://labelyourdata.com/articles/explaining-openai-sora

  18. 12 Days of OpenAI - Everything that was announced, including ChatGPT, Sora, o1, o3 and more | TechRadar, 12月 22, 2024にアクセス、 https://www.techradar.com/news/live/12-days-of-open-ai-live-blog

  19. OpenAI's “12 Days of OpenAI”: Revolutionizing the AI Landscape | by Julio Pessan | Dec, 2024 | Medium, 12月 22, 2024にアクセス、 https://medium.com/@julio.pessan.pessan/openais-12-days-of-openai-revolutionizing-the-ai-landscape-817a6f2de308

  20. OpenAI unveils new o3 model: What is it and how is it different from o1? | Explained News, 12月 22, 2024にアクセス、 https://indianexpress.com/article/explained/explained-sci-tech/openai-new-o3-model-9737712/

  21. OpenAI o3 and o3 mini: 12 days of OpenAI | by Mehul Gupta | Data Science in your pocket, 12月 22, 2024にアクセス、 https://medium.com/data-science-in-your-pocket/openai-o3-and-o3-mini-12-days-of-openai-6f90cfb3853e

スピノザ 自由へのエチカを読んだ

はじめに

スピノザ 自由へのエチカを読んだ。

アリストテレスとかソクラテスとか、ストア派の哲学など古い時代の哲学に興味が強くそそられていたのでそちらばかり読んでいたが、比較的最近(といっても17世紀の人ではあるが)の人の哲学に触れたが、これはこれで興味深かった。著者の國分先生の文体が読みやすく、サクサクと読むことができたのでよかった。

tl;dr:

善悪は個々人の活動能力を増減させるもので判断される。自由は、自分自身が行為の原因となることを意味し、他者の力による影響を受ける場合は自由ではないとされるが完全な自由は存在せず度合いが問題になる。

善について

個々人の活動能力を増大させるものを善なるものとする。逆に減少させるものを悪とする。

ここら辺の考え方はアリストテレスのアレテーに近しいと感じる。

個々人にとって何が活動能力を増大させるかは時と場合によるので、何が善で悪かは実験的に明らかにしていくしかない。そのためスピノザの哲学は実験を求める哲学と呼ばれているらしい。

モノの本質について

個々の活動能力が個々の本質であって、個々の形は本質ではないというのがスピノザの特徴。シマウマの縞模様や馬としての形は彼個々の本質ではない。人を乗せるように教育され、人を上手に乗せる能力を持つシマウマと、野生で生きていくために狩りを上手にできるシマウマとでは本質が異なる。

モノの本質は固定されているモノではなく教育や状況、学習によって組み替えられるということなんだろう。本質が組み変わることをスピノザは死と再生と呼んでいる。再生することで個々人の活動能力を増大させるものも変わってきているはずで、それを実験的に明らかにし続けることが善を探究することにつながるという構造なんだと思う。

自由について

個々に与えられた条件のもとで、自分の本質である力を発揮できることを自由という。能動的であるともいう。

個々に与えられた条件とは、例えば魚であれば水の中で生きることを意味している。与えられた条件に縛り付けられることを自由ではないと感じるかもしれないが、与えられた条件から脱出することは魚にとって活動能力を増大させることにはつながらないわけで、それは善ではない。

なので、与えられた条件のもとで活動するという前提は必要なモノだし、それを悲観する必要はないということなんだろうと思う。

自分の本質である力を発揮できるということは、自分自身が行為の原因となっている状態を示す。本書で示されていた例としてすごくわかりやすかったのがカツアゲと寄付の話。人に脅されて仕方なくお金を渡す行為と、自らの意思からお金を渡す行為を考えた時、「お金を渡す」という部分を見るとどちらも自発的な行為だが、この行為の原因は大きく異なる。カツアゲは相手がお金を渡すという行為の原因になっているが、寄付する行為は自らがお金を渡す行為の原因になっている。後者が自分自身が行為の原因となっている状態であり、自分の本質である力を発揮できている状態であると言える。

ただし、自分の意思で行なっている行為だからそれは自由であるというのは注意が必要である。寄付をする例であっても、例えばそれが他者からの賛美を目的としている場合はそれは自分自身が行為の原因というよりは他者が行為の原因になっているからである。

自分の意思にも他者の力が関わってくる部分があるので、そういう意味で人間が完全に自由な行動を純度100%で取れるかというとそれは難しい。ここは度合いの問題であり、自分の行為の原因を可能な限り自分自身であるように心がけることが自由を希求するということなんだろう。

仕事の中でも全く同じ話ができる。やらされ仕事になってしまうとそれは指示した人の力が作業者の行為に現れるため、作業者は自由ではない。指示者が指示したことであっても作業者が自らそれを必要だと捉え、自分自身の発意の元にこれに取り組むことができれば、作業者であっても作業の中で自由をより多く捉えることができるはずだと思う。そんなチームにしていきたいなと思った。

SlackでChatGPTと戯れてみた

こちらの記事で、SlackとChatGPTを繋げてみることに成功したので、色々と遊んでみました。 masamasa.hatenadiary.jp

この記事で使っているAIモデルはgpt-3.5-turboです。

競技プログラミングの問題を解かせる

AtcoderのA問題を解かせてみました。スレッドが長くなったので分割して載せます。

うーん。。意外とバグってる。そして計算効率もよろしくない。 コードの説明を書いてくれるのは理解の助けになって良いかもしれません。

バグってる箇所を指定したところ、指摘通り修正してくれました。おお。使える。 さらに計算量の話題を出してみます。

方法2はちょっと何言ってるかよくわからないけど、方法1は結構良さそうな回答が得られました。 まぁこれでも通らないテストケースあるんですけど、言ってることは概ね良さそうに思います。

ブログの添削

サブでやっている育児ブログの添削をお願いしてみました。確かに添削後の方が人気でそう。。 若干、手を入れた方が良い部分はありますが、かなり優秀。

わからないことを教えてもらおう

ブレストの方法を聞いてみました。説明が長かったので、簡潔に教えてとお願いしたところ、快く御対応いただきました。 調子に乗って関西弁で親しみやすくご教示いただいたところ、若干ボロが出始めます。

AIはまだ関西弁が苦手なようです。

こどもの名前をつけてもらう

この調子で、先日爆誕した我が子の名前もつけてもらっちゃいましょう。

なるほどなるほど。

まとめ

いかがでしたでしょうか。AIには向いていることと現時点では苦手な事が色々あるようです。 今後とも、我が子アイザックと共にAIの動向を見守りたいと思います。

ChatGPTとSlackで会話してみた

ChatGPTとSlackで会話できるようにインテグレートしてみました。 久しぶりに話しかけると1メンションにつき2,3個回答が返ってくることもありますが(バグってる)、まぁBotが寂しかったんでしょうきっとということであまり気にしないことにしています。

アーキテクチャ

glitchとは

Node.jsを使ったアプリケーションを簡単に公開できる神サービスです。free Project Hoursの範囲内であれば無料でアプリケーションを公開できます。

glitch側の準備 プロジェクトの作成

glitchにサインインして、New Projectを作成しましょう。 glitchではgithubリポジトリをまるっとimportできる神機能があるので、私の公開している以下のリポジトリをimportしてください。

github.com

importが完了したら.envファイルを編集する必要があります。

.envファイルにはSlack側の設定とChatGPT側の設定をそれぞれ記載する必要があります。これらの設定の値はこの記事の続きの設定を行なっていく中で入手できますので、.env画面を開きつつ、次の設定に移ります。

ChatGPTのAPIキーの取得

ChatGPTとAPIを通じてやり取りするために、APIキーを取得します。

openAIにサインアップし、APIプラットフォームにアクセスします。

右上のアイコンをクリックして出てきたメニューから「View API Keys」をクリックしてAPIキーの管理画面を開き、好きな名前でAPIキーを作ります。 生成されたAPIキーをglitchの.envファイルの「CHAT_GPT_TOKEN」の値にセットしてください。

ChatGPT側の作業は以上です。

Slack Botの作成

SlackAPIにアクセスします。

Unlock your productivity potential with Slack Platform | Slack

「Create New App」を押して新しいアプリをscratchで作成します。

AppNameは適当に決めて、workspaceはBotを動かしたいSlackのワークスペースを選んでください。

OKを押すと、Basic Informationの画面が開きます。

「Add features and functionality」を開いて、Permissionsを選択してください。

開いた画面のScopesでAdd an OAuth Scopeボタンを押して、以下のスコープを追加してください。

次に、「OAuth Tokens for Your Workspace」のInstall to Workspaceボタンを押して、ワークスペースBotをインストールしてください。この時点でSlackの左メニューのAppにあなたが作成したBotが追加されます。

Botが追加されると、BotUser OAuth TokenにTokenが入りますので、この内容をコピーしてGlitchのSLACK_BOT_TOKENの値に設定してください。

Basic Information画面に戻り、Add features and functionalityからEvent Subscriptionsを選択してください。

Enable EventsをONに変えると、以下のような画面が出てきます。

この画面の「Subscribe to bot events」を開き、以下の写真のように設定してください。

設定したらRequest URLに以下の内容を入力してください。これはBotがメンションされた際にglitch上に作成したプロジェクトが呼び出されるようにする設定です。

https://<glitchのプロジェクト名>.glitch.me/slack/events

ここまでの変更を保存すると、Botを再度ワークスペースにインストールするように促されるので、再インストールしてください。

ここまできたらSlackを起動し、左のAppから自身が追加したBotを開き、アイコンをクリックして以下の画面を開いてください。

メンバーIDの値をコピーしてglitchの.envファイルのBOT _USER_IDの値にセットしてください。

glitchの.envファイルの変更を保存し、セットアップは完了です。

使ってみる

こんな感じで会話できるようになりました。

ソクラテスに入門してみた

前回、フランクリン自伝を読んだ際に、ソクラテスという哲学者に興味を持ち、関連本を何冊か読んでみた。 哲学書のイメージと違ってだいぶ読みやすかったので、哲学書読んだことない自分でもすらすら読めました。

読む前

読む前に持っていたソクラテスのイメージは、誰彼構わず「〇〇とは何か?〇〇とは何か?」と繰り返し問い詰め、相手が答えに詰まったら「無知の知!」と言って優越感に浸る、偏屈なおじさんというものだった。どこからそのようなイメージを抱いたのかは忘れてしまいましたが、それが私の先入観だった。

そんな中、フランクリン自伝には、ソクラテスを見習って謙虚な徳を身につけたいと書かれており、興味を持つことになった。

ソクラテスの基礎知識

ソクラテスは古代アテナイの哲学者で、西洋哲学の祖とされています。彼自身に著作はなく、死後に弟子たちが自身の著作の中でソクラテスを登場人物として登場させた。ソクラテスが登場人物として出てくる著作は「ソクラテス文学」と呼ばれる一つのジャンルになっている。

今回読んだのは、プラトンによる「ソクラテスの弁明」とクセノフォンによる「ソクラテスの思い出」という2冊。

ソクラテス文学には、弟子たちが自身の考えをソクラテスに代弁させるような構造のものも多く、歴史的事実に基づかないものもありますが、プラトンの「ソクラテスの弁明」は、ソクラテス本人像に近いことが記載されているとされているようだ。一方、クセノフォンの「ソクラテスの思い出」については、歴史的なタイムラインの整合性を考えると創作であるとの見方が強いようだ。

2冊読んだ感想

プラトンによるソクラテスの弁明に出てくるソクラテスは、読む前のイメージとはだいぶ異なり、なるほど謙虚な人だと感じた。

事前に抱いていた「ひたすら問い詰めていきドヤ顔勝利宣言」というのは偏見だった。問い詰めていく行為は、他人の無知を暴き貶めることが目的ではなく、ソクラテス自身の自己吟味が目的であり、自己の探究を目的とした活動であることがよくわかった。アテナイの神にソクラテスが一番賢いと言われても、それを額面通り受け取らず、そこを出発点に神の真意を探ろうという思考の流れは、謙虚な姿勢でなければたどることができないと感じる。

一方、クセノフォンによるソクラテスの思い出は少し雰囲気が違っていて、ソクラテスがさまざまな人との対話を通して気づきを与える様を描いた短編集になっている。ここでのソクラテスは、他者の教育のために対話を活用しているように見える。そのため、自己吟味として問答するといった構造ではないように見受けられる。

ソクラテスの思い出は、弁明ではなく、市井の人とソクラテスの対話がたくさん詰まっているので、ソクラテスの対話を味わうという楽しみ方ができるのは良かった。

フランクリンは、ソクラテス式問答をこのソクラテスの思い出から学んだと自伝に書いていた。この問答方法は確かに説得力があると思うが、現実で活用するためには、事前にしっかりと頭の中で流れを作っておかないと難しいように感じる。人との対話にこれを活用する前に、自分の中で考えを進めるにあたり、活用してみたら良いのかもしれない。

個人的には、プラトンソクラテスが好み。

ソクラテスの弁明

この本で語られている大きなポイントは「知る」と「思う」を明確に使い分けようということだと思う。

知っていると思い込んだものは改めて学ぼうとは思わない。そういう意味では知らないことを知っていると思い込むとそれ以上成長につながらない。 なので、知っていると思い込むことは厳に慎まなくてはいけないし、自分はまだまだ物事を知らないと思う謙虚さが大事なんだと思う。

アテナイの神が「ソクラテスが一番賢い」と言われたところからソクラテスの自己探究は始まるわけだが、そのゴールは「人はみな神に比べたら無知である。人はみなそれを思うことすらしないが、ソクラテスはそれをそう思っているので、その分だけはまだマシである」という意味だったのではないか、という考えに行き着く。ここにもソクラテスの謙譲さが出ていると感じ、ソクラテスを好きになった。

自分の信念を曲げ、行動を改めることで死刑判決を避けることもできたが、ソクラテスはそれをしなかった。 ソクラテスは、信念を曲げてまで死刑を避けるべきか?という問いに対して、そもそも死んだことがないのに死を避けるべき恐ろしいことであると決めつけることはおかしいと考える。 知りもしないのに知ったように思い込んで、死を恐ろしいことと決めつけるのは間違っているという考え方であり、ソクラテスの哲学が詰まった行動だと感じた。

ソクラテスの思い出

この本は短編集なので気になったポイントをいくつかメモしておく。

自分を鍛える

身体を鍛えないものは、身体を使う仕事ができない。それと同じで魂を鍛えないものは魂を使う仕事ができない。 魂を鍛えることにもっと精進することで良い仕事が残せる。

自分を知ることで最大の利益を手にする

買う馬を選ぶときに、その馬の名前だけを知っていればその馬のことを理解していると考えるのか? そうではないはず。買う馬を吟味するときはその馬の能力まで知る必要がある。

自分を知るというのも同様で、自分の名前だけ知っていれば良いわけではない。自分の能力まで含めて知ることが大事。

何かに優れていると思われたいならば

実際にそれに優れることが一番の近道であり、なんか策をこねて優れた人に思われたところでいつかはボロが出る。 実際に優れるためには、常にその能力に磨きをかけて、優れた人に学ぶことが求められる。

フランクリン自伝を読んだ

子供の誕生前後でフランクリン自伝を読んだ。尊敬できる点や共感できる点も多く、フランクリンのファンになった。

一部残念だったこととしては、インディアンに対する差別的なものの見方を感じた。これはでも、時代背景的にはある程度仕方がないことなのかなとは思う。 「ティファニーで朝食を」を観た時にも日本人に対する描写のステレオタイプを感じたけど、昔の作品だからそんなところを気にしてもまぁ仕方がないよねという感じ。 価値観は時代とともに移り変わるので、その時々の価値観に対するアンテナを常にはっておく必要があるというのはあるのかもしれない。

行動力

フランクリンの、公共事業についての考えを新聞で広めて、寄付を募り、実行していくという一連の流れの行動力がすごくて、自分も身につけたいと感じた。 様々な功績を残しているフランクリンだが、このパターンで成功に繋げていることが多く、彼にとっての勝ちパターンだったんだろうなと思う。 自分はまだ大きな成功を収めたという感覚を持てていないので、そういう意味では勝ちパターンを探っている最中ではあるが、こういう思考になれたことは良かったと思う。

フランクリン同様に自分も読書は好きで、読書から学びを得ていきたいし、文章力とか読解力をもっと高める工夫を考えても良いのかもしれない。 フランクリンは文章を書いて周りの人に見せてフィードバックをもらったりしていたらしい。 今の自分のように大人の書いた文章にフィードバックをわざわざくれる人はいないと思うが、ChatGPTなどを使えば同様のフィードバックを得ることができるかもしれない。

勤勉・節制

古き良きアメリカ人として、勤勉で節制を持ち、日々の仕事に邁進した姿に憧れを感じる。 このような人間になりたいと感じるし、このような人間となるためにフランクリンが行った13徳樹立のための努力は真似したいと思った。 詳しい方法も書いてくれていることだし、是非実践してみよう。取り急ぎTodoリストにこの実践のための準備を行うタスクを登録した。

特に13徳の中でも、謙譲の徳は今の自分に足りないものだと思うので身につけたい。 フランクリンはソクラテスとイエスに学んだらしい。ソクラテスに自分も学んで見ることにしよう。「ソクラテスの弁明」と「ソクラテスの思い出」を購入したので楽しみだ。

13徳

勤勉、節制以外にもまだまだ身につけたい徳目はある。

決断の「なすべきことをなさんと決心すべし。決心したことは必ず実行すべし」を身につけたい。 色々と3日坊主になることも多く、結局副業もまだ始められていない。これは今年絶対に身につけたい徳目として重視していく。

逆に規律や清潔については日々取り組んでいる内容ではある。 フランクリンは手帳に日々のスケジュールを書いてそれに従っていたようだが、自分もカレンダーにスケジュールを組んでそれを可能な限り守れるようにしている。 育児休業中はちょっと予定外が多すぎて睡眠とかはだいぶズレてはいるが、それはそれとして割り切って実践できる分から実践していこう。 これ以外にも今の時代から見るとアップデートしても良いと思われる部分もあるので、ここは精査したい。

中庸の徳については、アリストテレスの哲学に近い部分なんだと思う。 同時並行で読んでいた「教養としてのギリシャ・ローマ」でアリストテレスの哲学にも興味を持ったので「ニコマコス倫理学」を購入したので、これを読むのもこの育児休業期間の楽しみになっている。

その他

以下ぱらぱらと気になったセンテンスをメモしておく。

一時は敵対していた議員について

「面倒を一度でも見てくれた相手は今後も面倒を見てくれる。自分が恩を施した相手ではこうはいかない」 処世術としてかなり勉強になる。相手の懐に飛び込んで、可愛がられることが大切なのかもしれない。

承認欲求について

自分が有名になることを求めず、自らの発案であっても他者の発案として進めることも有効。 承認欲求的なものがあるとこううまくはいかない。承認欲求をどう潰していくかは大きな課題。

論争について

相手を論破しても、勝利は得られるが相手の好意は得られない。得することはないので、論戦には気を付ける。 ソクラテスに学んで謙譲の徳を身につけたいと思う。

素直に学ぶ

道理や助言に耳を傾けること。経験の経営する学校の月謝は高い。愚者はここ以外の学校に通わない。しかもここでもろくなことは学ばない。

勤勉の得

ものぐさはサビの元であり、忙しさよりも早く人をダメにする。常に使っている鍵は常に光り輝いているのだから、錆びつくことがないように勤勉に努めなくてはいけない。

幸福論

「人間の幸福とは、時たま起こる素晴らしい幸運よりも、日々起こる便宜からなる」 でかい幸福を狙うというよりは、日々をより良くするか?より良くできるか?に集中したほうが幸福になれるのかもしれない。

フランクリン自伝を読んだ

子供の誕生前後でフランクリン自伝を読んだ。尊敬できる点や共感できる点も多く、フランクリンのファンになった。

一部残念だったこととしては、インディアンに対する差別的なものの見方を感じた。これはでも、時代背景的にはある程度仕方がないことなのかなとは思う。 「ティファニーで朝食を」を観た時にも日本人に対する描写のステレオタイプを感じたけど、昔の作品だからそんなところを気にしてもまぁ仕方がないよねという感じ。 価値観は時代とともに移り変わるので、その時々の価値観に対するアンテナを常にはっておく必要があるというのはあるのかもしれない。

行動力

フランクリンの、公共事業についての考えを新聞で広めて、寄付を募り、実行していくという一連の流れの行動力がすごくて、自分も身につけたいと感じた。 様々な功績を残しているフランクリンだが、このパターンで成功に繋げていることが多く、彼にとっての勝ちパターンだったんだろうなと思う。 自分はまだ大きな成功を収めたという感覚を持てていないので、そういう意味では勝ちパターンを探っている最中ではあるが、こういう思考になれたことは良かったと思う。

フランクリン同様に自分も読書は好きで、読書から学びを得ていきたいし、文章力とか読解力をもっと高める工夫を考えても良いのかもしれない。 フランクリンは文章を書いて周りの人に見せてフィードバックをもらったりしていたらしい。 今の自分のように大人の書いた文章にフィードバックをわざわざくれる人はいないと思うが、ChatGPTなどを使えば同様のフィードバックを得ることができるかもしれない。

勤勉・節制

古き良きアメリカ人として、勤勉で節制を持ち、日々の仕事に邁進した姿に憧れを感じる。 このような人間になりたいと感じるし、このような人間となるためにフランクリンが行った13徳樹立のための努力は真似したいと思った。 詳しい方法も書いてくれていることだし、是非実践してみよう。取り急ぎTodoリストにこの実践のための準備を行うタスクを登録した。

特に13徳の中でも、謙譲の徳は今の自分に足りないものだと思うので身につけたい。 フランクリンはソクラテスとイエスに学んだらしい。ソクラテスに自分も学んで見ることにしよう。「ソクラテスの弁明」と「ソクラテスの思い出」を購入したので楽しみだ。

13徳

勤勉、節制以外にもまだまだ身につけたい徳目はある。

決断の「なすべきことをなさんと決心すべし。決心したことは必ず実行すべし」を身につけたい。 色々と3日坊主になることも多く、結局副業もまだ始められていない。これは今年絶対に身につけたい徳目として重視していく。

逆に規律や清潔については日々取り組んでいる内容ではある。 フランクリンは手帳に日々のスケジュールを書いてそれに従っていたようだが、自分もカレンダーにスケジュールを組んでそれを可能な限り守れるようにしている。 育児休業中はちょっと予定外が多すぎて睡眠とかはだいぶズレてはいるが、それはそれとして割り切って実践できる分から実践していこう。 これ以外にも今の時代から見るとアップデートしても良いと思われる部分もあるので、ここは精査したい。

中庸の徳については、アリストテレスの哲学に近い部分なんだと思う。 同時並行で読んでいた「教養としてのギリシャ・ローマ」でアリストテレスの哲学にも興味を持ったので「ニコマコス倫理学」を購入したので、これを読むのもこの育児休業期間の楽しみになっている。

その他

以下ぱらぱらと気になったセンテンスをメモしておく。

一時は敵対していた議員について

「面倒を一度でも見てくれた相手は今後も面倒を見てくれる。自分が恩を施した相手ではこうはいかない」 処世術としてかなり勉強になる。相手の懐に飛び込んで、可愛がられることが大切なのかもしれない。

承認欲求について

自分が有名になることを求めず、自らの発案であっても他者の発案として進めることも有効。 承認欲求的なものがあるとこううまくはいかない。承認欲求をどう潰していくかは大きな課題。

論争について

相手を論破しても、勝利は得られるが相手の好意は得られない。得することはないので、論戦には気を付ける。 ソクラテスに学んで謙譲の徳を身につけたいと思う。

素直に学ぶ

道理や助言に耳を傾けること。経験の経営する学校の月謝は高い。愚者はここ以外の学校に通わない。しかもここでもろくなことは学ばない。

勤勉の得

ものぐさはサビの元であり、忙しさよりも早く人をダメにする。常に使っている鍵は常に光り輝いているのだから、錆びつくことがないように勤勉に努めなくてはいけない。

幸福論

「人間の幸福とは、時たま起こる素晴らしい幸運よりも、日々起こる便宜からなる」 でかい幸福を狙うというよりは、日々をより良くするか?より良くできるか?に集中したほうが幸福になれるのかもしれない。