ITと哲学と

IT系エンジニアによる技術と哲学のお話。

「ドメイン駆動設計 モデリング/実装ガイド」を読んだ

技術書展が中止になり、オンラインで開催された技術書応援展で購入して積んでいた「ドメイン駆動設計 モデリング/実装ガイド」を読了した。

booth.pm

読む前に期待していたこと

元々数年前に、DDDを導入したプロジェクトに参画していたことがあり、その際にエリック・エヴァンスのドメイン駆動設計を初めて読んだ。 当時は経験も浅かったし、DDDやらScalaやらAWSやらAngularやらと、これまで触れてこなかった技術のオンパレードで、大混乱している中で、初めてエリック・エヴァンスのドメイン駆動設計と触れ合った。

洋書技術書特有の、謎の筆者のエピソードが挟まれながら解説される謎の書きっぷりにより、全く理解できず頭がパンクしたことは今となっては懐かしい思い出になっている。 当時は一緒に働いていたメンバーに超強い人がいたこともあり、常に焦りと不安がある中で、全く理解が進まなかったので、DDDについては若干のアレルギーだけが残る結果となっていた。

それから数年が経ち、いくつかの経験を積む中で、当時の超強い人が言っていたことがなんとなく体験を持って理解できるようになり、DDD再入門してみようと思うようになっていたところで、ちょうどこの本に出会った。

紹介ページに書かれている「迷子になる」とか「非常に重厚かつ難解」といった記載を見て、

それな!!!

と感じた僕は、当時の僕の悩みを理解しているこの書籍であればDDDに再入門できるのではないか?ということで、購入して、積んでいた。

読んだ感想

なにこれすげぇ分かりやすい。というのが率直な感想だった。

実際に入るプロジェクトでこれをすぐさま応用できるか?はわからないが、少なくとも理解できたと感じることができたのはとても大きな収穫だった。 だってドメイン駆動設計本は理解がまずできなかったのだから。

ページ数も多すぎず、6ポモドーロサイクル(つまり3時間)で読了することができた。

目的ありきで方法論を丁寧に解説してくれるので、まさに迷子にならない設計だった。

次にやること

ただ、一度読んだきりで実践できるとは到底思えないので、継続学習が必要だと思う。 ちょうどよく筆者の人がオンラインで勉強会を開いているようで、しかも動画で後から見れるようなので、ありがたく拝見することにしよう。

ddd-community-jp.connpass.com

ここで得られた知識を持って、ドメイン駆動設計本にもいつかチャレンジしてみよう。